ピアノマン

イギリスの海岸で見つかった記憶喪失・失語症の「ピアノマン」のことですが、すでに一ヶ月が経過した今も身元が確認されず、ミステリーとして騒がれています。自分以外に自分を証明してくれるものがなく、しかも記憶喪失であるという状態は小説のネタとしても十分魅力的です。
さて、この情報ネットが発達した時代にあって、彼の正体を知る人が現れないというのはどういう事態なのでしょうか。
仮説1.彼の所属していたコミュニティーがニュースの届きにくい、紛争地域などのマスコミから隔絶された場所であった(水平的隔離)
仮説2.「正体不明の男」、社会のアウトサイダーとしてすでに長い期間を生活していたため、現在の様子から身元をさかのぼることが不可能となっている(垂直的隔離)
が考えられると思います。
よく言われる映画会社のヤラセ説ですが、可能性はあるでしょうね。真実の情報があっても、「患者のプライバシーを重視して」「事件性を考慮して」と言って、病院や警察でも情報を発表しない(遅延させる)ことは違法ではない以上、あり得ると思います。それを逆手にして病院や警察ぐるみでヤラセをしているわけです。
そのほか、整形説とか、長期監禁説とか、タイムトラベル説とかも。
なんとも興味深いことです。