『おねがい☆ツインズ』

本作は、前作と違って、恋愛ゲーム的萌え演出に徹していて、普通に楽しめるなあ。
○停滞
前作で苺は桂といっしょに“停滞”から歩き始めるって言ってなかったかなあ? 『おねツイ』でさらに“停滞”してるっぽいゾ。
○予想
麻郁とくっつくのは深衣奈か樺恋かだが、順当なら、子どもっぽくておとなし目の樺恋よりも、内面の成熟度で一歩リードしていて行動も主体的な深衣奈のほうが物語的に盛り上がるため、たぶんそうなるだろう(樺恋と深衣奈の性格役割がこの先交替しないとは断言できないが)。ただし、「樺恋が実の妹(姉?)で、深衣奈のほうが他人だと判明して、何の障害もなくスルー、ゴール」ではつまらない。あだち充「みゆき」で主人公が憧れていたみゆきちゃんではなく、義妹のみゆきを選んだように、深衣奈のほうが血縁、というパターンであるほうが趣きが数段ある。
ちなみにどちらとも血縁じゃないというパターンはNGだ(ていうか、黒田コロス)。実は全員が血縁で、「三人はいつまでも一緒に仲良く暮らしましたとさ」という結末となる可能性も消し去れない。
○家族
ホントは「家族を見つける」「家族をつくる」ってのが、この作品のテーマであるはずなんだよね。
ただ現時点では、突然見知らぬ男女が一緒に暮らし始めて、互いに異性を意識してしまって、というのが、自然な流れになっている。深衣奈と樺恋が「恋愛同盟」なんてものを作ったものだからなおさら、恋愛関係が強調されてしまう。
だけどどちらか一方が血縁だとわかり、その結果もう一方が麻郁と恋愛関係を結べることになっても、それは今の家族関係の崩壊を意味するという、そこんとこが、一番切ないのであり、今後の展開で見失われてならないポイントだろう。
○フィギュア
今月号の電撃大王に深衣奈のフィギュアが付くのだが、店頭でひとしきり考えたあと(考えたんかい^^;)、「いくらなんでもセーラー服の女の子の人形なんか部屋に飾っておけないぜ」と、購入は控えた。で、そのあと、全員サービスで「一撃殺虫!ホイホイさん」フィギュア応募用紙が付いていたことを知った。こいつはまさにフィギュアとすべきキャラクターだ。
原作者の田中久仁彦氏のサイト↓
http://www3.tky.3web.ne.jp/~r4kmt/menu/framepage2.htm
慌てて書店で電撃大王を探し回ったけれど、時既に遅く、どこも売り切れ。激しく鬱。ヤフオク頼みとなった次第。