『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』

http://www.rescue-w.jp/

1月からの新番組。ジェット戦闘機乗りに憧れて航空自衛隊に入隊した若者が、救難ヘリコプターの部隊に配属され、鬼上司と反目し合ったり、いきなり災害現場に投げ出されて活躍したり涙する、そんな話です。実際に震災や大雪など日本でも災害が続くなか、災害救難というテーマをアニメで取り上げることは、スポンサーサイドではある程度シビアな反応だったんじゃないかと思うのですが、まじめな取り上げ方をしていて好感が持て、その点は私の杞憂みたいですね。(ただ作品よりも現実の救難ってもっともっと大変に思うのですけどね。前回の、遭難者の移送中にヘリの燃料が足りなくて海自の巡視艦に降りて燃料を補給するって部分は冒険過ぎて、あり得ない気がしました。)
それはさておき、自分の任務に誇りを持って働き、仕事を離れれば夫として守るべき家庭がある、あるいは普通の若者としての悩みを抱える、そんな生活人アニメしているところが九郎太のツボです。たとえば、主人公が自転車で通勤するとか、引っ越したばかりで食事を取れるところを探すんだけどいまいちな喫茶店しか見つからないとか、鬼上司も奥さんや娘と会話するとまともに見えるとか。『機動警察パトレイバー』にもそういうテイストがあって好きでしたが(野明は確かスクーターで通ってたはず)、『よみがえる空』はパトレイバーに比べると、リアル一辺倒な話で、ちょっと息がつまるかな。
でも、主人公と遠隔地に住んでいる恋人との間で、留守電でのみ会話が交わされるのですが、その恋人のCVが能登麻美子さんなんです。これはポイント高いです。能登さんのささやくような声を電話で聞くのって、最高じゃないですか?(最高だ!)。これからこの遠距離恋愛カップルの行方も楽しみの一つです。
救難って言えば、去年に見た山岳救援隊のTVドキュメンタリーで、大の男が高山病に苦しみ泣きながら訓練するシーンは、ぐっときたなあ。