『ああっ女神さまっ』「ああっ才能と努力って何ですかっ?」

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自動車部の後輩・長谷川が無理やり女子レースにエントリーされた。自信のない長谷川のために、恵一達は特訓を行うが、本番を前にして長谷川はまた怖気づいてしまう。そのときベルダンディーは、長谷川の絆創膏だらけの手を取り、励ます。

ベル「仮病、ですか」
長谷川「はい。あんなに練習したのに、失敗したらどうしようって。
保健室のベッドで横になっていたら涙が出てきました。
悔しくて、恥ずかしくて、情けなくて…。だからもう二度とあんな
ことしないって決めたんです。でも…」
ベル「でも?」
長谷川「でも、やっぱりこわいんです。失敗したらって思うと怖くて
動けなくなるんです」
(長谷川の傷だらけの手を取るベルダンディー)
ベル「これがいまのあなたです。応援してあげてください。
信じてあげてください。これだけやってきたあなたを」
長谷川「先輩。先輩、でも…」
ベル「怖いのは誰でも同じです。でも自分を裏切りたくないから、
今までやってきたことを信じて、怖さを振り払うんです。
恵一さんがなぜあんなに速くなったと思いますか? 
才能じゃありません。怖さや不安を振り払うために何度も練習して
きたからです。
下ばかり見ていると周りが見えないから、余計に怖く感じるんです」

自分もひさびさにバイクに乗りたくなりました。
萌えとかファンタジーとかのせいで、ときどき印象が薄まってしまうのだけれど、『ああっ女神さまっ』の一番大事なコンセプトって、頑張ってる人を応援することなんだ、ベルダンディーや恵一が生む風のさわやかさがこの作品の魅力だと、しみじみ思った回でした。長谷川の臆病さがリアルで、どうやって弱気な彼女の背を押してあげられるのか、観ているこちらも一緒になってやきもきしてました。