『小指の先の天使』(神林長平、早川書房)
あちこち本屋を探してないないと思っていたら、文庫のほうしか探してなかったのだけど、実はハードカバーだったのだ。うぐぅ。ひとまず最初の短編「抱いて熱く」を読んでみた。
「抱いて熱く」は、ひとが互いに触れると燃えてしまう(“萌えて”ではないゾ)という異常現象にさいなまれた終末世界を、若い恋人たちが旅する話。うんうん、神林さんのこういうリリックなラブストーリーがいちばん読みたかったんだよ。(『猶予の月』みたいな、ね) ちなみに初出が1981年と、ごく初期の作品だそう。
数週間前、『小指』が見つからなくて代わりに買った『ルナティカン』(ハワカワ文庫)は、かなりダルダルな話だったけど、こちらはしょっぱなからハイテンションだなあ。残り五作も期待して読みたい。